『小林さんちのメイドラゴン』とは…
『小林さんちのメイドラゴン』とは…
■朝、会社に出ようとしたらドラゴンがいた。
茫然とする小林さんの目の前で、そのドラゴンは角あり尻尾ありのメイド服を着た美少女へと変身した。
■トールと名乗るそのドラゴン娘は「今日からメイドとして働かせてください!」と申し出る。
どういうことか分からず尋ねると、昨夜酔った勢いで小林さんが家に誘っていたようだった。
「人を雇う余裕はない」と断る小林さんだったが、会社に遅刻してしまいそうな時間だと気づき―。
トールは、人類のことは基本、下等で愚かだと思っているけれど、
小林さんには過去に助けてもらった恩があるため、全力でご奉仕。
今日もあの手この手で頑張るのでした。
小林さんちでメイドをするドラゴン娘・トールは、
家事はもちろん、海水浴やコミケもドラゴンパワーでお手伝い。
――角に尻尾にメイドなドラゴン娘・トールとのポンコツでハチャメチャな新生活が始まる!
登場人物紹介
■小林さん - 田村睦心
25歳。地獄巡商事北千住事務所のOLにしてシステムエンジニア。
滝谷曰く会社の「柱」で、バレンタインデーには同僚からチョコを大量に貰っていた。
マンションに1人暮らしで、お疲れ気味の毎日を過ごしていたが、酔っぱらった際に迷い込んだ山でトールを助けたことから、一緒に暮らすことになる。
普段はクールな性格で淡々としているが、酔った際にはメイドや執事関連のオタクに変貌する。
休日は基本的には家にいることが多く、子供の頃からあまり外では遊ばず、ゲームばかりしていた。
悩みの種は腰痛。嫌いな食べ物は、ひじきと茄子。
胸は貧乳であり、そのことにコンプレックスを抱いていることから、トールたちに嫉妬気味。
イルルからは、最初は男性と思われていた。
家族は両親の他に下に兄弟が2人いるが、家族は回想内のみの登場。仕事で忙しかったことから授業参観に出席したことはなかった。
■トール - 桑原由気
異世界のドラゴン(雌)で人間界ではメイドの女性の姿をしており、表向きは小林さんの親戚となっている。本来の姿はスタンダードなドラゴン。
元の世界で混沌勢として何らかの戦いに従事していたらしく、神々に戦いを挑んだ結果、背中に聖剣をめった刺しにされて人間界を彷徨っていた。
その際、酔っぱらった小林さんに剣を抜いてもらった恩を返すためにメイドの姿となり、小林さんの部屋に住むようになる。
メイドらしく物腰は柔らかいが、小林さん以外の人間のことは見下し気味(愛想は振りまいているので近隣住民や商店街の店主らとの関係は良好)。他のドラゴンからも一目置かれる強大な力を持ったドラゴンであり、本来の能力を使って物事を力尽くで解決しようとしたり、小林さんへの独占欲から過激な行動に出てしまうこともある。
胸は「ドラゴン」なだけにDカップ。
■カンナカムイ - 長縄まりあ
異世界のドラゴン(雌)でウシシル島出身。
エネルギーの源は雷で人間界では電気でも代用が可能。人間態は小学生ぐらいの少女で民族衣装のような服を着ている。
本来の姿は羽の生えたドラゴン。愛称はカンナ。
寡黙だが、好奇心旺盛。いたずら好きだったが、度重なるいたずらが災いして、故郷を追放されてしまう。
トールを頼りに人間界に赴くが、トールでも帰郷許可は出来ない為、故郷に戻れるまでの間、トール同様に小林さんちに居候することになった。
小学校に興味を持ったことから、トールの能力で作り出した戸籍を用いて、小林さんの親戚の小林カンナとして、朧塚小学校に通い始める。
家族は両親がいることが語られたが、両親は我が子を強い子に育てるために、カンナカムイの名を与え、放任主義の姿勢を取っている。